人間の汗に大きく関係しているのが自律神経

人間の汗に大きく関係しているのが自律神経

脇汗だけに限らず、人間の汗に大きく関係しているのが自律神経です。

 

自律神経とは交感神経と副交感神経のふたつから成立している神経のことで、人間の意識ではどうすることもできない領域の働きを担っている神経です。たとえば血管に血が流れるとか、食事から栄養を摂取すると言ったことが自律神経が行っている働きの一部としては挙げられます。そしてその中には発汗も含まれています。

 

脇の下は汗を出す汗腺が多い部位です。ですから他の部位に比べると汗をかきやすいと言うことができるのですが、暑くもないのにやたらと脇汗をかくと言った症状が見られる場合には、自律神経の働きが不調に陥っている可能性が考えられます。また緊張などした場合に脇汗が気になると言う場合も、やはり心理的なストレスによって自律神経の働きが不調に陥ってしまっていることが考えられます。

 

自律神経の働きは、生活習慣やストレスの影響をとても受けやすいのが特徴です。ですがこれ以外にも自律神経の働きに影響を及ぼす存在があり、それがホルモンバランスです。人間の体内で分泌されているホルモンは、性に関するものや成長に関係しているそれなどいくつか種類がありますが、これらはいずれも脳の視床下部と呼ばれる部位でコントロールされています。

 

そして実は自律神経の働きも、同じ視床下部でコントロールされています。ですからこれらのホルモンバランスが乱れると、その影響を受けて自律神経の働きにも良くない影響が出やすくなります。特に女性の場合、月経や妊娠、また閉経などの現象により、一生を通じてこのバランスに変化が生じやすいのが特徴です。

 

たとえば閉経を挟んだ前後5年間の時期を意味している更年期、その時期に出やすい心身の不調である更年期障害の中には、多汗が含まれています。これは女性ホルモンの分泌量が著しく低下することでそのバランスが崩れてしまうためです。それにより自律神経が乱れ、意味もなく汗をかきやすくなると言う具合です。また生理前、妊娠前後になると様々な不調を感じる女性が多いのも、やはり同じメカニズムが働いているためです。ですからこうした不調のひとつである脇汗を改善するためには、このようなことに対して効果的なことを行う必要があります。

 

では、具体的にはどのようなことが望ましいかと言うと、まずは生活習慣とストレスへの配慮です。これにより自律神経の働きが改善され、同時にホルモンバランスの改善が期待できます。質の良い睡眠をとることを心がけ、リラックス作用がある副交感神経を優位にさせるためにも、過度なストレスとは距離を置くことも効果的です。

 

またどうしても脇汗に対しての悩みが気になる場合は、医師に相談するのもひとつの方法です。自律神経の働きやホルモンバランスを整えるための薬などが処方されることもあり、それらを利用すればずいぶんと症状が緩和されることも期待できます。脇汗だけの不調が、他の自律神経が関わる部位の不調につながることもありますから、できるだけ早い段階で対策をとるのが望ましいです。